焼き鳥の味を決める「窯」の話

 《🔰 はじめに|焼き鳥の味を左右する“火入れ”》


焼き鳥の美味しさは、
「🐓どんな鶏を使っているか」だけで決まるものではありません。

実は、焼き鳥の味を大きく左右するのは火入れです。

その火を操るために、一部の焼き鳥店では
珪藻土(けいそうど)の窯が使われています‼️

珪藻土の窯は、決して主流ではありませんが、
火入れを重視する店ほど、
あえてこの窯を選ぶ理由があります✨

この記事では、焼き鳥が好きな方や、
焼き鳥について深く知りたい方に向けて、
珪藻土の窯とは何か、
なぜ焼き鳥が美味しくなるのかを解説します📖


《🧱珪藻土の窯とは?》


珪藻土とは、
太古の植物プランクトン(珪藻)が海や湖に堆積し、長い年月をかけて固まった天然素材です。

見た目は土に近い素材ですが、
無数の微細な空洞を持っているのが大きな特徴です🪵

この空洞構造があることで、熱を外に逃がしにくく、いったん溜めた熱をゆっくりと放出する性質が生まれます!

そのため、
 ✅ 直火の当たりが強くなりすぎない
 ✅ 熱が窯全体から回り込む
 ✅ 温度のムラが出にくい

この熱の伝わり方こそが、焼き鳥に適しています。



🧱 珪藻土の窯は「どう作られているか」で性能が変わる


珪藻土の窯と聞くと、素材そのものに注目されがちですが、実は作り方(製法)によって性質は大きく変わります。

現在流通している珪藻土製品の多くは、
粉砕した珪藻土を型に入れて
圧縮(プレス)成形したものです。

一方で、一部の珪藻土製品には、
大きな珪藻土の塊を切り出して作られる窯があります。

この違いが、焼き鳥の火入れに大きく影響します🔥


🫧 「切り出し製法」が持つ最大の特徴


珪藻土は、もともと無数の微細な空洞(気孔)を持つ素材です。

しかし、
粉砕してプレス成形すると、
 • 圧力によって空洞が潰れる
 • 気孔の大きさが均一になる
 • 熱の逃げ方が単調になる
という特徴が出やすくなります。

一方切り出し製法では、
 • 珪藻土本来の空洞構造が残りやすい
 • 気孔の大きさや配置が自然なまま
 • 熱の伝わり方にムラと奥行きが生まれる
という性質が保たれます。


🔥 なぜ切り出し珪藻土は遠赤外線が出やすいのか


切り出しで作られた珪藻土の窯は、内部に残った無数の空洞が熱を一度受け止めてから、ゆっくり放出する構造になっています。

その結果、
 • 窯全体が均一に温まる
 • 熱が一点に集中しにくい
 • 放射熱(遠赤外線)が安定して出る
という状態が生まれます🔥

遠赤外線は、空気だけを温めるのではなく、
食材そのものに熱を伝える性質を持っています。

これが、中までじっくり火が入る理由です🍢

《🫧珪藻土の窯が持つ3つの性質》


珪藻土で作られた窯には、
焼き鳥の火入れに欠かせない、
次の3つの性質があります。

 ✅高い断熱性
 ✅熱を溜め込む蓄熱性
 ✅窯全体から伝わる放射熱
この3つが同時に機能することで、
焼き鳥にとって理想的な焼成環境が生まれます。

《🍢焼き鳥に現れる違い》


珪藻土の窯で焼かれた焼き鳥は、 
 • 表面は香ばしく
 • 中はしっとり
 • 噛んだ瞬間に肉汁が広がる
という仕上がりになりやすくなります。
この違いは、火の当たり方と熱の伝わり方によって生まれます。

《⚡️電気グリル・ガス焼き台との違い》


電気グリル・ガス焼き台の場合、
 • 熱源が一定
 • 立ち上がりが早い
 • 管理がしやすい
というメリットがあります。

一方で、
熱の伝わり方は局所的になりやすく、
 • 下からの熱が強く当たる
 • 表面が先に焼けやすい
 • 中まで火が入る前に水分が抜けやすい
という傾向があります。

結果として、
 • 焼き色はつくが
 • 中が硬くなりやすい
 • 肉汁が逃げやすい
といった仕上がりになりがちです。


一方珪藻土の窯では、
 • 炭の直火
 • 窯全体から伝わる放射熱(遠赤外線)
この2種類の熱が同時に働きます。

そのため、
 • 直火で表面を一気に引き締め香ばしさをつける
👉 皮目は香ばしく炭の香りがしっかり立つ🔥

 • 遠赤外線で中までじっくり火を入れる
👉 芯まで均一に火が入り、水分を閉じ込める💧
という焼き方が可能になります。


《🪵珪藻土の窯と「炭」の相性が良い理由》


珪藻土の窯は、
炭火と組み合わせることで本領を発揮します。

炭は、
 • 瞬間的に強い火を出せる
 • 香りを食材に移せる
という特徴を持っています。

一方で、
炭は火力の変化が大きく、
扱いが難しい熱源でもあります。

ここで重要になるのが、
珪藻土の空洞構造による断熱性と蓄熱性です。
 • 強すぎる炭火を受け止め
 • 熱を一度溜め
 • 窯全体からやさしく放射する
この働きによって、炭の強さだけが前に出ることなく、焼き鳥に適した火に整えられます。


『🧩「炭だけ」でも、「窯だけ」でも完成しない》

焼き鳥は、
 • 炭が良ければ美味しい
 • 窯が良ければ美味しい
という単純なものではありません。

 • 炭の力
 • 珪藻土の窯が生む熱の整え
 • 素材による火入れ
 • 職人の技術

これらが重なったときに、
初めて理想的な火入れが実現します。

《🔬 焼き鳥が美味しくなる「科学的な理由」》


ここまで、珪藻土の窯と炭火による火入れについて説明してきました。

ではなぜ、この焼き方だと焼き鳥は美味しくなるのでしょうか。

そこには、いくつかの科学的な理由があります🧪


🔥 ① 表面が香ばしくなる理由|メイラード反応

焼き鳥の表面がこんがりと色づき、
香ばしい香りが立つのは、
メイラード反応と呼ばれる化学反応によるものです🍖

これは、
 • 肉に含まれるアミノ酸
 • 糖分
が、高温で加熱されることで起こる反応です。

炭火は瞬間的に高温になるため、
肉の表面でこの反応が起こりやすく、
焼き鳥特有の香ばしさが生まれます🔥


💧 ② 中がジューシーに仕上がる理由|水分保持

肉の中に含まれる水分は、急激に高温で加熱すると一気に外へ逃げてしまいます。

電気やガスで表面だけを一気に焼くと、
 • 中が乾きやすい
 • 硬くなりやすい
という状態になります。

一方、珪藻土の窯と炭火の組み合わせでは、
 • 表面は直火で素早く焼き
 • 中は放射熱(遠赤外線)でじっくり加熱
されるため、
水分が抜けにくく、しっとりした仕上がりになります😋


🌡 ③ 中まで火が入る理由|遠赤外線の作用

炭火や、温まった珪藻土の窯からは、
遠赤外線が放出されています🔥

遠赤外線は、
 空気だけを温めるのではなく、
 食材そのものに熱を伝える
という性質があります。

そのため、
 • 表面だけが先に焼ける
 • 中が生焼けになる
といった状態になりにくく、
内部まで均一に火が入りやすくなるのです🍢


⚖️ ④ 食感が良くなる理由|タンパク質の変性

肉は、加熱されることでタンパク質が変性します。

この変性が、
 • 急激すぎると → 硬くなる
 • 適度だと → 柔らかくなる
という性質を持っています。

珪藻土の窯は、火を安定させ、
急激な温度変化を抑えるため、
 タンパク質がゆっくり変性し、
 柔らかい食感を保ちやすくなります🍗

 《✅まとめ|焼き鳥の美味しさは「火」で決まる🔥》


焼き鳥の美味しさは、素材だけでなく、
どんな火で、どう焼くかによって大きく変わります。

珪藻土の窯と炭火は、火を安定させ、 熱を整え
焼き鳥を最高の状態に仕上げるための、理にかなった組み合わせです🔥

《✍️ 本記事は、焼き鳥屋「鳥現」が日々の焼き場の経験をもとに執筆しています🔥》

これらはすべて、私たちが日々焼き場に立ち、
一本一本の焼き鳥と向き合う中で大切にしている考え方です🍢

鳥現では、備長炭と珪藻土の窯を使い、
素材や部位に合わせて火の入れ方を変えながら焼き上げています。

「なぜこの焼き方なのか」
「なぜこの道具を使うのか」
一つひとつに理由があります。

この記事が、
焼き鳥をより深く楽しむきっかけに
なれば嬉しいです😊

もし焼き鳥を食べる機会があれば、
ぜひ火の入り方や香ばしさ、噛んだ瞬間の肉汁にも注目してみてください🔥

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鳥現 浦上駅前店
住所:長崎市岩川町3-3 中央堂ビル1F

鳥現 浜口店
住所:長崎市浜口町12-13

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